ひさごで水を汲む、対の神
どんな神さま?
神生みで生まれた、水をくむ神さまです。親は、河口の神である速秋津日子神と速秋津比売神。この二柱が河と海をそれぞれ受けもって生んだ八柱の神の、いちばん最後にあたります。天之久比奢母智神と対になっています。
名前は「汲み・ひさご・持ち」と読みとく説が有力です。ひさごは、ひょうたんのこと。たてに二つに割ると、水をくむひしゃくになります。つまり、ひさごを手にもって水をくむ神、という意味です。「ひしゃく」という言葉も、「ひさご」がなまったものとされています。
八柱のきょうだいは、泡の神、水の面の神、水を分ける神、水をくむ神の順に、「天の」と「国の」の対になって生まれました。水分の神が、山の上で水を分けてそれぞれの谷へ流し、ひさごの神が、流れてきた水をくんで田や人のもとへとどける。水が人のくらしにとどくまでの、最後のひとすくいをになう神といえます。昔の人にとって、水くみは毎日のかかせない仕事でした。朝いちばんに井戸や川へ行き、ひしゃくで水をくむ。その一杯が、ごはんをたき、のどをうるおし、田の苗を育てます。神社の入口で、ひしゃくに水をくんで手を清めるとき、この神さまのことを思い出してみてください。
登場する主な神話
- 国生み・神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 国之久比奢母智神
- 読み
- くにのくいざもちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00151
