※この解説は、出典の確認を続けています。
山を治め、山の仕事を見守る神
どんな神さま?
山をおさめ、山ではたらく人びとを見まもる神さまです。『古事記』には、大山津見神という山の神が登場しますが、ここでいう「山の神」は、村の人びとのくらしのなかで、昔から信じられてきた、名前のない神さまです。日本じゅうの、ほとんどの山に、山の神がまつられています。
山の神は、信じる人によって、ちがう顔をもっています。田んぼをつくる人びとにとっては、春に里へ降りてきて田の神になり、秋に山へ帰る神です。いっぽう、木を切る人、炭をやく人、狩りをする人にとっては、山の木やけものを、すべておさめる神です。山に入るときは、かならずあいさつをし、とれたものの一部をそなえました。年に何度かある「山の神の日」には、神が山の木の数を数えるので、山に入ってはならない、とされました。
多くの土地で、山の神は女の神だといわれます。しかも、たいそうなやきもちやきだ、と。そこで、山ではたらく人びとは、「おこぜ」という、顔のこわい魚をそなえました。「自分よりみにくいものがいる」と、神がよろこぶから、というのです。自分の奥さんのことを、ふざけて「うちの山の神」と呼ぶのは、ここから来ています。こわくて、でも、たくさんのめぐみをくれる。山そのもののような神さまです。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 山の神
- 読み
- やまのかみ
- 区分
- 習合・信仰の神
- 主な出典
- 民間信仰。山を治める神
- 図鑑番号
- K00420
