伊勢の外宮に鎮まる食べものの神
どんな神さま?
伊勢神宮の外宮にしずまる、食べものの神さまです。『古事記』の天孫降臨の段に、「登由宇気神、この神は外宮の度相にいらっしゃる神である」と、一行だけ記されています。伊勢の外宮にまつられる豊受大御神にあたります。名前の「うけ」は食べもののこと。食べものや穀物のゆたかさをつかさどる神です。
この神が伊勢にむかえられたいきさつは、神宮の古い記録に伝えられています。雄略天皇の夢に、天照大御神があらわれて言いました。「私はひとりでいるのがとてもつらく、食事も心やすらかにとれません。丹波の国にいる、私の食事の神、等由気大神をそばに呼んでほしい」。そこで天皇は、丹波からこの神をむかえ、内宮に近い山田の地に宮を建てました。それが外宮のはじまりとされています。
それからおよそ千五百年、外宮では、毎日朝と夕の二回、天照大御神に食事をおそなえする祭りが、一日も欠かさずつづけられています。火は昔ながらの方法でおこし、水は神域の井戸からくみ、米も塩も野菜も、神宮でつくったものを使います。伊勢神宮のお祭りは、まず外宮から行うならわしで、おまいりも外宮から、とされています。食べることは、生きること。毎日の食事と、衣食住をささえるすべての仕事の守り神です。
登場する主な神話
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 登由宇気神
- 読み
- とゆうけのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00224
