阿蘇をひらいたと伝わる開拓の神
どんな神さま?
阿蘇の大地をひらいたと伝わる、開拓の神さまです。熊本県の阿蘇神社にまつられる、十二柱の神の中心です。『古事記』や『日本書紀』には、この名前では登場しません。神武天皇の孫にあたる、とする伝えがあります。祖父の神武天皇の命をうけて、九州のまんなかをしずめるために、やってきたといいます。
阿蘇には、世界でも指おりの、大きなくぼ地があります。大昔の火山のふん火でできた、山にぐるりとかこまれた土地です。言い伝えによると、そこは、もともと大きな湖でした。健磐龍命は、山の上からそれをながめて、「この水を流せば、広い田んぼができる」と考えます。そして、まわりの山を、力いっぱいけりました。山はくずれ、湖の水は、どうどうと流れ出します。けったはずみで、しりもちをついた神は、「立てぬ」と言いました。それで、その地を立野と呼ぶようになったそうです。
水が引いたあとには、ゆたかな土地があらわれました。神は、人びとに米づくりを教え、国をひらきます。阿蘇神社は、この神と、その一族をまつる、とても古い社です。大きな地震でこわれた、りっぱな門も、多くの人の力で、もとどおりに建て直されました。火の山・阿蘇の神として、また、農業の神として、信仰されています。
登場する主な神話
- (記紀の神話にはこの名で登場しません)
- 阿蘇の蹴破り伝承
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 健磐龍命
- 読み
- たけいわたつのみこと
- 区分
- 祭祀の神
- 主な出典
- 阿蘇神社の主祭神。阿蘇を開いた神
- 図鑑番号
- K00400
