高野山のふもとに鎮まる丹の女神
どんな神さま?
高野山のふもとにしずまる、丹の女神です。和歌山県かつらぎ町の、丹生都比売神社にまつられています。『古事記』や『日本書紀』の神話には登場しません。「丹」は、赤い色のもとになる石のこと。「丹生」は、その石がとれるところ、という意味です。
昔、赤い色は、とくべつな力をもつと信じられていました。神社の鳥居や柱を、あざやかな朱色にぬるのは、悪いものをよせつけないためです。その朱色の絵の具は、丹の石からつくりました。この女神は、丹をほる人びとが、まつった神と考えられています。『播磨国風土記』には、神功皇后が海をわたるとき、この女神が赤い土をさずけ、それを船や武器にぬったところ、たたかいに勝った、という話が伝わっています。
この女神は、高野山とも、深くむすびついています。弘法大師・空海が、修行の場所をさがして山を歩いていると、白と黒の二ひきの犬をつれた、かりゅうどに出会いました。犬にみちびかれてすすむと、こんどは女神があらわれ、「この山を、あなたにゆずりましょう」と言います。そのかりゅうどは、女神の子の神、女神は丹生都比売大神でした。こうして、高野山がひらかれたのです。いまも、高野山のお坊さんは、まずこの神におまいりします。神と仏が、手をとり合う。その姿をつたえる社として、世界遺産にもなっています。
登場する主な神話
- 『播磨国風土記』逸文の赤土の話
- (記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 丹生都比売大神
- 読み
- にうつひめのおおかみ
- 区分
- 古典の神
- 主な出典
- 丹生都比売神社の祭神。播磨国風土記逸文(爾保都比売命)
- 図鑑番号
- K00401
祀る主な神社
- 丹生都比売神社 和歌山県公式サイト
