矛のしずくから固まった最初の島
どんな神さま?
日本の神話で、いちばん最初にできた島です。天つ神から「このただよう国をととのえ、かためなさい」と命じられた伊耶那岐神と伊耶那美神は、天の浮橋に立ち、さずかった矛を海にさしおろして、こおろこおろとかきまわしました。矛を引きあげると、その先からしたたり落ちた塩が、かさなりつもって島になります。これが淤能碁呂島です。
名前は「おのずから、こりかたまる」という意味とされます。だれかがつくったのではなく、しずくがひとりでにかたまってできた島、ということです。二柱はこの島に降り立ち、天の御柱という大きな柱と、広い御殿をたてました。そして柱のまわりを左右からめぐって出会い、夫婦となって、日本の島々を生んでいきます。国生みの舞台となった、はじまりの島です。
では、その島はどこにあるのでしょうか。淡路島の南にうかぶ沼島とする説、淡路島の北の絵島とする説、和歌山の友ヶ島とする説などがあり、淡路島のまわりに候補が集まっています。じっさいの島ではなく、神話のなかだけの島とする説もあります。塩をにつめてつくる塩づくりのようすが、もとになっているとも考えられています。海のしずくから国がはじまった、と語る美しい場面です。
登場する主な神話
- 淤能碁呂島の誕生
- 二神の結婚
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 淤能碁呂島
- 読み
- おのごろしま
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00099
