※この解説は、出典の確認を続けています。
役行者が感得したと伝わる修験道の尊格
どんな神さま?
山で修行する人びとがあおぐ、日本で生まれた仏さまです。インドにも中国にもいない、日本だけの仏です。奈良県吉野の、金峯山寺の本尊としてまつられています。『古事記』や『日本書紀』の神話には登場しません。
千三百年ほど前、役行者という人が、吉野の山のおくで、千日のあいだ、きびしい修行をしました。そして、「みだれたこの世で、人びとをすくってくださる仏よ、どうか姿をあらわしてください」と祈ります。すると、まず、おだやかなお釈迦さまがあらわれました。次に、千手観音が、次に、弥勒菩薩があらわれます。けれども役行者は、「このやさしいお姿では、あらあらしい世の人びとを、みちびくことはできません」と、さらに祈りました。すると、大地がゆれ、岩がさけて、そこから、おそろしい怒りの姿をした仏が、おどり出たのです。これが蔵王権現でした。
髪はさかだち、目をかっと見ひらき、片足を高くあげて、いまにもふみおろそうとしています。けれども、その怒りは、悪をこらしめ、人びとをすくおうとする、深いやさしさのあらわれです。体が青いのは、その慈悲の心をしめす、とされます。役行者は、この姿を山桜の木にきざみました。それで、吉野では、桜が神の木として大切にされ、人びとが次々と植えて、いまの桜の名所になった、と伝えられています。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 蔵王権現
- 読み
- ざおうごんげん
- 区分
- 習合・信仰の神
- 主な出典
- 修験道。金峯山寺
- 図鑑番号
- K00423
