※この解説は、出典の確認を続けています。
熊野三山の神々をまとめて呼ぶ名
どんな神さま?
熊野の三つのお宮の神々を、まとめて呼ぶ名前です。和歌山県の熊野には、本宮、新宮、那智という、三つの大きな社があります。熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社。あわせて熊野三山と呼びます。その神々を、仏が姿をかえてあらわれたものとしておがむとき、「熊野権現」と呼びました。
「権現」とは、「かりにあらわれる」という意味です。昔の日本では、神と仏は、べつのものではない、と考えられていました。遠い国の仏が、日本の人びとをすくうために、日本の神の姿をかりて、あらわれてくださったのだ、と。熊野では、本宮の神は阿弥陀如来、新宮の神は薬師如来、那智の神は千手観音、とされます。死んだあとのすくい、病気のいやし、いまの世の願い。三つのお宮をめぐれば、すべての願いがかなう、と信じられました。
熊野の深い山は、あの世に近いところ、と考えられていました。そこへ、けわしい山道を歩いてもうで、また帰ってくる。それは、いちど死んで、生まれかわることでした。熊野の神は、身分の高い人も、まずしい人も、男も女も、病気の人も、分けへだてなく受け入れた、といわれます。そのため、信仰は全国に広がり、各地に熊野神社が建てられました。神の使いは、三本足のからす。そのからすの絵でえがいたお札は、約束をまもるちかいのしるしに使われました。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 熊野権現
- 読み
- くまのごんげん
- 区分
- 習合・信仰の神
- 主な出典
- 熊野三山の信仰
- 図鑑番号
- K00422
