玉飾りをつくった玉作りの祖
どんな神さま?
玉つくりの人びとの祖先とされる、玉の神さまです。天照大御神が天岩戸にこもったとき、八百万の神々は祭りの道具をそろえました。鏡をつくったのが伊斯許理度売命、そして、たくさんの勾玉を長くつないだ玉かざりをつくったのが、この玉祖命です。
できあがった玉かざりは、鏡とともにさかきの木の枝にかけられ、岩戸の前にかざられました。まが玉のふしぎな形は、月の形とも、けものの牙とも、おなかのなかの赤ちゃんの形ともいわれます。昔の人は、玉には魂がやどると考えました。「たま」という言葉が、玉と魂の両方をさすのは、そのためです。この玉は、鏡、剣とともに、三種の神器のひとつになります。
玉祖命は、天孫降臨のとき、邇邇芸命にしたがう五柱の神のひとりとして地上に降りました。山口県防府市の玉祖神社は、この神をまつる周防の国の一宮で、神がこの地で亡くなったという言い伝えがあります。岩戸の前で鳴いた長鳴きのにわとりにゆかりの鳥も、大切にされています。めのうやへきぎょくをみがいて穴をあけ、ひとつひとつ玉にしあげるのは、たいへん根気のいる仕事でした。宝石やめがね、レンズなど、ものをみがく仕事にたずさわる人びとの神として信仰されています。
登場する主な神話
- 天岩戸
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 玉祖命
- 読み
- たまのおやのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00204
