※この解説は、出典の確認を続けています。
北の方角を守る、七福神の一柱
どんな神さま?
北の方角をまもる、たたかいの神さまです。七福神のひとりですが、よろいかぶとに身をかため、手にほこと小さな塔をもち、足で鬼をふみつけた、いさましい姿をしています。もとは、インドの神さまで、宝をまもる、富の神でした。仏教にとり入れられて、仏の教えと、それを信じる人びとをまもる神になります。
仏の世界のまんなかにそびえる山の、東西南北を、四人の神がまもっています。これを四天王といいます。そのうち、北をまもるのが、この神です。四人のひとりとしては「多聞天」と呼ばれ、ひとりでまつられるときは「毘沙門天」と呼ばれます。「多聞」とは、「多く聞く」。いつも仏のそばにいて、その教えを、だれよりもよく聞いている、という意味です。
日本では、聖徳太子が、たたかいの前に、この神に祈って勝った、と伝えられます。そのとき、この神があらわれたのが、寅の年、寅の日、寅の時だったので、とらが、神の使いとされました。奈良の信貴山や、京都の鞍馬寺が、名高いお寺です。戦国時代の武将・上杉謙信は、自分をこの神の生まれかわりと信じ、「毘」の一字を、はたじるしにしました。強いだけでなく、もとは富の神ですから、福をさずける神でもあります。勝負ごと、商売、厄よけの神として、信仰されています。手にもつ塔には、仏の大切な教えが、おさめられています。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 毘沙門天
- 読み
- びしゃもんてん
- 区分
- 習合・信仰の神
- 主な出典
- 七福神
- 図鑑番号
- K00426
